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学ぼう <江戸東京の文化> そして、未来へ

  

江戸名所図会を歩く

 前回歩いたのは北品川宿近辺でした。今回は目黒川を渡って第一京浜沿いに南下し、南品川宿の近辺です。名所図会では、ときどき誤記がありますが、今回は2カ所間違いがあります。投げ込み寺と呼ばれている海蔵寺を海竜寺、補陀落山海晏寺は補陀山海晏寺となっています。桜の満開が近くなった3月末と、新緑が目にまぶしい5月上旬の2度訪ねました。江戸六地蔵のある品川寺(ほんせんじ)は、その2回とも境内をお坊さんが掃き清め、本堂は開け放たれていたのが印象的でした。

【取材】歩いた人(文・写真):広報部会・中村貞子


その14 [経王山本光寺から補陀落山海晏寺]

挿絵:長谷川雪旦     ▲品川寺


より大きな地図で 「江戸名所図会を歩く」 14【経王山本光寺から補陀落山海晏寺】 を表示
所要時間:京浜急行新馬場から青物横丁駅までの一駅間を歩きます。訪れる場所は比較的かたまっているので、歩くだけでは1時間かかりません。見学時間を入れると2時間ほどでしょうか。
京浜急行新馬場駅―4分―本光寺―4分―大龍寺―1分―天龍寺―1分―海蔵寺―5分―常行寺―4分―長徳寺―3分―天妙国寺―2分―諏訪神社―4分―品川寺―1分―海雲寺(千体荒神堂)―9分―海晏寺―4分―京浜急行青物横丁駅
本光寺山門前にある品川問答碑。右の道路は第一京浜。 海蔵寺の説明板。ここにもあるようにこのお寺には多くの供養塔がある。(写真選択→拡大)
山門を入って、右手の奥にある「頭痛塚」とも呼ばれる供養塚。 3月末、常行三昧寺本堂前の桜は、ほぼ満開。
長徳寺本堂左側にある閻魔堂。南品川のお閻魔様として親しまれている。 扉の穴からパチリ。立派な閻魔様が座っておられた。
元禄期の建物ともいわれる天妙国寺の本堂。 妙国寺の鎮守社の諏訪神社。一見、小さい神社に見えるが、奥の本殿は意外と大きい。
龍が絡みつく燈籠がめずらしい。 新緑に映える品川寺の江戸六地蔵。
境内右手、樹齢600年ともいわれる品川区指定文化財のイチョウの根元にある2基の庚申塔。 自然石の庚申塔の台石には、三猿をはさんで雄鳥と雌鳥。どういう意味?
品川寺から数軒先にある海雲寺。 本堂左側にあるのが千体荒神堂。
荒神堂内部、格天井には見事な纏と、少しかすれているが龍の絵が。 5月の境内では、エゴノキも見事に咲いていた。(写真選択→拡大)
最後に訪れた海晏寺。能楽観世流梅若宗家の墓所を発見。後ろに咲いている花はシデコブシ(3月)。

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