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見学会


広重『名所江戸百景』周辺探訪-その12(王子周辺)-

 歌川広重が『名所江戸百景』で描いた場所とその周辺を歩く見学会の12回目が、4月12日(日)に行われ、JR線内の事故による大幅運休にもかかわらず、多くの方々が参加されました。今回は王子駅を起点として周辺を巡り、また王子駅に戻るという回遊コースです。当時の寺や神社が数多く残っており、石神井川(音無川・滝の川)による地形の変化が目に見える形で残されています。幸い好天に恵まれ、町歩きを存分に楽しむことができました。

【取材】文・写真:広報部会・菊池真一

この見学会の詳しい記事は『えど友』86号(7/1発行)に掲載されます。


近世の三老農の一人の船津伝次平の功績を顕彰する「船津翁碑」。
「飛鳥山北の眺望」絵:飛鳥山の花見風景と筑波山方向の眺め。 徳川吉宗が花見をした記念に建てられた「飛鳥山碑」。
佐久間象山の書による「桜賦(さくらのふ)碑」。ここから筑波山方向を見ても、今ではビルしか見えない
音無川堰埭のあったあたり(音無親水公園)を上から見下ろす。 「王子音無川堰埭 世俗大瀧ト唱」絵:大滝とも呼ばれた石神井川の堰(せき)のあたり。
正受院の山門は中国様式で造られた珍しいもの。 正受院は通称「赤ちゃん寺」と呼ばれ、水子の供養塔がある。
境内には北方探検家の近藤重蔵の甲冑石像も置かれている。 石神井川の旧水路を整備した「さくら緑地」。
「紅葉寺」として親しまれている金剛寺。 境内の風神像。
松橋弁財天が安置されている弁天堂。
石神井川が蛇行して流れていた場所にある松橋弁財天洞窟跡。 「王子瀧の川」絵:滝の川の川上から川下を望んだ景色で、岩屋弁天(松橋弁天)の洞窟も描かれている。
川の対岸から滝のあった正受院方向を見る。
「王子不動之瀧」絵:涼をとるため滝浴(たきあみ)をしている様子。 熊野の若一(にゃくいち)王子を勧請して創建された王子神社。
境内にある関神社と毛髪供養のために立てられた「毛塚」。
王子稲荷神社の拝殿。 「王子稲荷の社」絵:拝殿から見た満開の梅が並ぶ境内。
境内にある狐の社の中には狐がずらりと並ぶ。 名主の滝公園入口の薬医門。
園内にある四つの滝の一つ「男滝」。
装束榎は明治中頃に枯れて現在の装束稲荷神社の場所に幹が移され、その跡継ぎの榎木が御神木となっている。 「王子装束ゑの木 大晦日の狐火」絵:大晦日に関八州の狐が大きな榎木(装束榎木)の下に集まり、装束に着替えて王子稲荷へ向かう。

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