今回は芝公園エリアから少し南に下り、落語で有名な芝浜から三田方面を歩きます。基点はめずらしくJRを使い、田町駅三田口からスタートしました。都内に住んでいてもこのあたりは一度も訪れた事のない場所で、はじめて慶應大学の三田キャンパスにも足を踏み入れました。 【取材】歩いた人(文・写真):広報部会・中村貞子 |
挿絵:長谷川雪旦 御穂神社・鹿嶋神社 金杉毘沙門堂
所要時間:見学時間を除くと歩く時間は約1時間15分。慶應大学キャンパス内の散策は30分から1時間くらいかかります。 JR田町駅―3分―西郷・勝会見の地碑―1分―御穂鹿嶋神社/本芝公園―15分―御穂神社旧地―8分―正伝寺・毘沙門堂―8分―西應寺―20分―綱の手引き坂―10分―小山神明宮(元神明)―8分―綱坂―4分―月波樓(慶應大学)―5分―春日明神社 |
西郷、勝の会見碑を右折し、奥に入っていくと、めずらし、2匹合体の狛犬が・・・ | その狛犬の先は御穂鹿嶋神社。ここは元々は鹿島神社で平成18年に御穂神社と合併したとある。 |
鹿島神社は芝浜に面して建っていた。いまは本芝公園となっているここが落語「芝浜」の舞台。立っているのは「雑魚場跡」の碑。 | 正伝寺、毘沙門堂。すぐ脇を電車が走る。江戸三大毘沙門のひとつだそう。 |
こんどは芝2丁目の西應寺へ。真新しい門が迎えてくれる。左手にお寺の由来を書いた説明板や、幕末オランダ公使宿館の碑が立っている。 | 境内の中でひときわ目立つメタセコイアの脇に、寺の由来を書いた文化12年(1815)建立の石碑が立っている。これ以外は往時を偲ばせる物はほとんどない。 |
三田1丁目交差点から西、オーストラリア大使館方向へ行く坂。建てたばかりの標識だね。 | 綱の手引き坂からオーストラリア大使館手前で神明坂を下ると小山神明宮。お祭りの準備がされていた。 |
(番外)オーストラリア大使館手前に建つ瀟洒な洋館、綱町三井倶楽部。このあたりは綱町という町名であったことがわかる。大正2年、ジョサイア・コンドルの設計で三井家の迎賓館として建てられた。 | ここは綱坂。右の塀は三井倶楽部。左側はイタリア大使館の敷地。 |
(番外)綱坂を下り、イタリア大使館を過ぎるとと左手に慶應大学西門がある。構内に入るとひときわ目に付く、慶應義塾旧図書館。国の重要文化財に指定されている。 | 旧図書館の右側から裏に回って、小山のようになったところに登ると、春日明神社が見下ろせる。 |
東門から桜田通りに出てすぐ左にある春日神社。旧図書館の脇から見えた赤い社殿がこれ。 | (番外)三田キャンパス内にあるもう一つの重要文化財、三田演説館。正門から入って左手の稲荷山の上にある。なまこ壁が印象的な建物。 |
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