広大な上野公園も、東叡山寛永寺の最盛期に比べるとほぼ半分の面積になっています。博物館、美術館、動物園と訪れる機会も多い場所ですが、意識して上野を隅々まで歩いたのは初めてで、江戸から現代まで続く奥の深さが感じられました。現在東博の立っている場所には御本坊円頓院がありました。上野公園入り口の壁泉辺りにあった黒門から桜並木へと続く道は、本坊への参道でした。参道には上野戦争で壊滅した根本中堂、荷担堂(にないどう)などの伽藍が立ち並んでいましたがその面影もありません。名所図会の挿絵は失われた伽藍を詳細に記録している貴重なものといえるでしょう。挿絵をイメージしながら歩いてみました。 【取材】歩いた人(文・写真):広報部会・中村貞子 |
挿絵:長谷川雪旦 ▲東叡山寛永寺 其四
所要時間: 大江戸線上野御徒町下車(5分)黒門跡(壁泉)(3分)小松宮銅像(3分)竹の台(噴水広場)(3分)開山堂(両大師) |
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