『江戸名所図会』の挿絵で歩く江戸の町(7)
梅雨入りしたばかりの6月9日(日)、曇り空の下、JR高円寺駅南口から出発しました。杉並区を縦断する今回のコースです。古着はもちろん古靴まで並んでいる様は、さすが若者の街高円寺と思わせます。一方では、新旧多数の寺社が存在するのも興味深く、ただ新しいだけの街ではないと感じさせます。
地名の由来となっている高円寺には、将軍・家光が取り寄せたという逸話と共にお茶の木が残っています。堀の内妙法寺には、歴代将軍が野遊びの折に利用した御成りの間があり、狩野探幽筆の画があるといいます。この地域は徳川将軍家に縁が深いと同時に、参拝の庶民でも大いににぎわったようです。最後に訪れた大宮八幡ではとうとう本降りになってしまいましたが、しっとりと濡れた古木を見上げつつ長い参道を進みました。拝殿左手には菩提樹の大木があり、芳しい香りを放っていました。ここから方南通りを京王電鉄西永福駅まで歩き、解散になりました。
【取材】文・写真:広報部会・大橋弘依
この見学会の詳しい記事は『えど友』111号(9/1発行)に掲載されます。
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